2005年04月13日
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Visual Basic 2005 ここが便利! 第3回 自動生成コードを分離、ソースをすっきりパーシャル・クラス

Written By: 川俣 晶連絡先

 @ITのサイトに以下の記事が掲載されました。

Windows FormsとASP.NETの違い §

 今回の話題で痛感させられたのは、Windows FormsとASP.NETの違いです。

 つまり、Windows Formsがいかに素直に実現されているかと、その逆に、ASP.NETがいかに隠された多くの機能の上で実現されているかです。

 記事で示したように、Windows Formsでは、IDEが見せないソースファイルも、ファイルレベルでプロジェクトのディレクトリを見に行けば容易に見えます。つまり、構造を把握しやすく、IDEで対処しきれないトラブル発生時でも安心です。

 それに対して、ASP.NETは、プロジェクトとは別ディレクトリに、ソースコードを更に加工した真のソースコードを生成します。従来は、それらが単に見えないだけで済みましたが、パーシャル・クラスのような機能を使い始めると、見かけ上、一見して一貫性の見えないソースコードが実行できるように見えるケースもあり得るような気がします。

 多くの人に誤解されていますが、私が支持するのはC#という言語であって、いわゆる".NET"全てではありません。また、応援するのはVisual Basic.NETであって、いわゆる".NET"全てではありません。そういう意味で、ASP.NETというのは、必ずしも自信を持ってお勧めできないテクノロジーであったりするのですが、自信を持てない理由の1つが、計らずして見えてしまったような気がします。

 こういう出来事に遭遇すると、そろそろ時代遅れになりつつあるWebアプリケーションの世界から全面撤収する時期かな、という気もしますが……。そう思ったのはこれが最初ではありませんが、残念ながら、様々なしがらみから、それは長い間実現できていません。